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【KAITO】ミセバヤ【オリジナル】

コンセプトアルバム「ラストアルト」から

意味も無く　笑う　癖が　ついたのは　いつから　だろうか
わけもなく　さびしいとか　言い始めてからだ

暖かな匂いが　する方へ　ふらふらと近づいてみても
ひとしきり　ひとりきりで　ひどい霧の中だ

ミセバヤ　この花　誰か見てくれないか
花かな　徒かな　誰に見せらりょか

手のひら　ひらけ　さらけ　だして
咲かせて　みせて

さりげなく　侘びた　寂びを　ひた隠し　遠ざけていけば
自分さえ　騙せるような　とても固い蕾

さらけ出す　ことに　おびえ　ニヤニヤと　したり顔したり
捻じ曲げて　伝えるような　野暮なことは　やめた

ミセバヤ　この花　開かないのはヤダな
まだかな　まだだな　まだまだ　足りないな

ミセバヤ　この花　君に捧げたいな
裸な　ままかな　誰に見せらりょか

手のひら　ひらけ　ひらり　ひら
手のひら　ひらけ　くりかえし
手のひら　ひらけ　さらけ　だして
咲かせて　みせて

君が何者か　僕は知らない
僕が何者か　君が知らぬように

それでも　この手に咲く花は
君と僕の間に　確かにある

ミセバヤ　この花　開かないのはヤダな
まだかな　まだだな　まだまだ　足りないな

ミセバヤ　この花　君に捧げたいな
裸な　ままかな　誰に見せらりょか　ああ

ミセバヤ　咲かせた　薄紅の　花を
旅行く　君こそ　どうか　見てくれないか

初めて　さらした　薄紅の　花束を
ほほ笑む　君こそ　運んで　くれないか