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ミク音源スネア(メタル)のつくりかた

ぷにえ工房

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今までのミク音源スネアはファットで単色系のものが多かったので
ちゃんと鉄っぽいものをいつか作りたいと思い、ようやく完成。


胴鳴りの金属的な響きを5人のミクで、倍音のポイントを和音入力。
2人のミクには、リングモジュレーターを。
リングモジュレーターはできるだけ使いたくないけど
ビブラートの速度がどうしても出なかったので@@

打音は以前作った失敗作ミック・ドラムのアタック部分がハマリだったので
即採用。失敗したからといって侮れないのが面白いのでふ(ノ∀`*)
アタック部分に、スネア内部の残響をイメージしたモノラルリバーブを。

全部をバランスよくミックスして準備完了。
ここまでで「ドライなスネア」です。
あとは、音色作成というより、エンジニアリングに近いかも。

コンプ2種で潰します。今回はModernVDMEとRoughRiderを使用。
フリーなのに実用的で助かっています♪
それぞれ違う潰し方をしてくれるので、場合によって自然になります。
製作途中はコンプ全くなしで作りますけど、
コンプ通したときのカーブを見こして作るときもあるので両方モニターします。
特にノイズの減退し具合がデリケートです。

イコライザーで周波数の調整をして、MyMagという真空管シミュに通します。

シンセに取り込んで、再びイコライザー調整とエンベロープを最適に設定。
シンセに取り込むと音質が若干変わるのでイコライザーは2段階やらないと
うまくいかない事が多いです@@

これでできあがり☆

  • takeoP

    takeoP

    ご意見・ご感想

    いつも興味深い話をありがとうございます^^

    左右に広がった音は扱いが難しいですよね。特に2拍4拍でビートを支えているスネアは意図的なものは別として、きちんと存在感を出してやりたいものです。私の場合立体感は左右より奥行き(陰影)を意識しています。

    V-DrumはPCMか或いはボカロの様な合成エンジンが付加されたものだと思っていました。私も一般人なので実際の所は分りませんが^^;。V-Pianoや(別メーカーですが)Piano teqはPCMを使っていないそうですが、今までの物理モデルの音がシンセサイズの域を出ていないだけに、一足飛びにあそこまでリアルな音が出るの?的な疑問は残ります。

    2010/01/03 21:22:31

  • takeoP

    takeoP

    ご意見・ご感想

    あけましておめでとうございます^^

    ドライ音の響きが素晴らしいですね。特に高い方の共鳴の塊が的確な響きを作り出している様で、自分にとって未知のシンセサイズの領域がまだまだ有ると嬉しいやら悔しい様な・・^^;

    スネアの胴鳴りをリバーヴで作っていると言うのも興味深いです。以前何処かで「アコースティック楽器に比べてシンセ音には共鳴が無い」とした記述を見掛けたのですが、成る程と、自分でもどうやって共鳴を作り出すか試していた時期がありました。

    2010/01/02 13:52:15

    • ぷにえ工房

      ぷにえ工房

      >>takeoPさん
      あけましておめでとうございます☆
      こういうスネアは楽器ボカロでは今まで無かったので出来あがって嬉しいです。
      今までの1980年代風のスネアも好みですけど、もう少しバリエーションがほしかったので。
      ただ、3D的立体感を付加しないと現代的にならないのでステレオエンハンサーが要るかも知れません。
      何でも左右に広げ過ぎても安定感が無くなるのでバランスが難しいです@@
      あとは少しずつ違う音をレイヤーして、強弱の表情をもっと出す予定です。

      未知のシンセサイズといえば、RolandのV-Drumこそ、一体どうなってるんでしょうね@@
      あれはサンプリングではなく、1から合成されてるんですよね。
      ボカロみたいに多少は本物の素材をライブラリにしてるのかな(´ω`Δ)
      もっと単純な合成波形から複雑なシミュレータを介して柔軟性のある音を実現してる可能性も
      あるけど、わたしのような一般人が想像しても仕方無いですね///

      今回リバーブを使った箇所は、「カッ」て、一瞬鳴る音に50%ほどの割合で掛けています。
      リバーブのレンジは狭く、LPFの最高値は2.2kHz、Timeは0.5秒、ダンプもすぐ効きはじめます。
      スネア内の空間と金属に囲まれた余韻をイメージしています。
      なぜモノラル・リバーブにしたかというと、この部分を下手にステレオでやると、かえってチープに
      なって、モノラルにした方が、実際の音をマイクで拾ったような生々しさが出たからです。

      胴鳴りの中域はコーラスをかけました。ノイズはもともとステレオでリサンプリングしたものを
      使ってるので、今まで全体にコーラス/リバーブをかけたものより質感があると思います。

      アコースティック楽器は、天然のショート・リバーブ、天然のスプリング・リバーブに似た役割を
      偶然何かが受け持っていそうですね。

      また聞いてもいないのに長々とすみません@@

      2010/01/02 18:15:39