架【空】夢(かくうそらゆめ)
作詞:八白/作曲・編曲:でっち
使用VOCALOID:巡音ルカ(メインボーカル・コーラス)、初音ミク(クワイア)
相槌に 赤い糸を引かれて
空想に 想う空は開いた
右腕を 夢見た受精卵は
モノクロの 背景にひとつ点を打つ
回り道 動かない時計 くるくる回る少女の影
砂を詰め込んだぬいぐるみに 宝石を仕舞いこんで
にじむ朝焼けの前で 破り捨てた季節の花弁が
息を白く染める
三つ折の 三つ葉を千切りあって
カナリアに 白い碁石を乗せた
音階の 化石が低く唸り
ジョハリから 窓の鍵を奪って捨てた
原典に 掻き消えた夢が 螺旋を描いて落ちて行く
真実の口からこぼれ出た 二枚の舌を抜き取って
淡い足音に触れた 唇が大気に溶けるから
そっと息を止める
流れ出した 青い今が 指の間を すり抜けて行く
染めあぐねた 長い夜が コインをひとつ 空に浮かべて
数え切れない 虹の群れが 爪の先まで 染み込もうとも
肺を焦がす この清冽な 朝の息吹を 思い出して
回り道 動かない時計 くるくる回る少女の影
砂を詰め込んだぬいぐるみに 宝石を仕舞いこんで
にじむ朝焼けの前で 破り捨てた季節の花弁が
息を白く染める