最後に微笑みを
残されたページには読み慣れた文字
続いてく筈だった日々の痕跡
今だけは聞き分けの良い子でいよう
何度でも 何度でも
あなたの言葉を待つの
ただ大人の振りをしているだけ
裏腹な心 取り残され
いつまで いつまでと繰り返し問いかけて
返らない答え待ち続けて
夕立 窓を擦る音だけが響いていた
聞きたい声の代わりに
閉じている両目にはもう浮かばない
繰り返し見続けた綺麗だった筈のもの
残されたページに影が落ちて
思い出が閉じられてゆく
もう一度 もう一度微笑みを返しながら
ありふれた答え紡ぎ出して
こぼれた言葉は思うよりも落ち着いていた
確かな心の中で
想いを定めていた