氷葬
ごめんね ごめんね
きみは此処まで来てくれたのに
僕が出来ることは もう
君の隣にいることだけだ
ということで、雪の女王(童話)のバッドエンドを
想像しながら作ってみました。
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「氷葬」
消えていく夢 冷たくなる
静かに流れてく 僕の涙
静かに消えていく 君の命
真っ黒に 塗り潰されて 終わるよ
暗い部屋で独り遊び 君と僕で 独り遊び
冷たい身体を そっと抱きしめて
守ると約束した 君の抜け殻を
もう二度と 離さないように ずっと ずっと
君の流した涙が 枯れてしまうなら
僕の心は凍ったまま 君の傍で 朽ち果てるよ
君の温かな温度が 消えてしまうなら
僕の瞳は何も見えないまま 君だけを抱きしめるよ
もう二度と君の傍から離れないから
どうかもう一度 春の花の様な笑顔を見せて
終わらない冬が僕を嘲笑って
君が溶かしたはずの氷は また固まっていく 冷たく
僕の鼓動がゆっくりと 遅くなってゆく
消えていく夢 冷たくなる
静かに流れてく 僕の涙
静かに消えていく 二つの命
真っ黒に 塗り潰されて、 …終わるよ