ライトスノーフォール
ライトスノーフォール
静かな朝の音が
聞こえてきそうな
冬の夜明け前
君は聞こえているだろうか
聞こえていると良いな 良いな
朝焼けに光る欠片達が
美しく舞い落ちてくるのを
君と僕で見ていた。
見ていた、その先は
真っ白に輝く
小さな光と
君の小さな影が
混ざってゆく
小さな君の影
雪に消えていく
それを面白そうに
眺めている、君。
どれだけ君の事を
愛してもきっと
君に届かない
君と僕で一つの
願いを、この空に
真っ白な心の
君がくれたもの
僕の小さな心
埋め尽くした
小さな君の手が
とても優しくて
そっと握り返した
夢見ていた、僕。
雪の降る朝に
君の影と
僕の影を
重ね合わせて
一つになれたら
真っ白に輝く
君という影と
僕の灰色の影
混ざってゆく
小さな君の影
雪に消えていく
それを面白そうに
眺めていた、君。