潔癖症の文学愛好家
KAITOオリジナル曲。
いつもより半音多めな気がします。
何かよく分からない引っかかり感があればいいなと思っている曲です。
ニコニコ動画版
http://www.nicovideo.jp/watch/sm12229601
<歌詞>
喧騒を避けた 町外れの雑木林
少年は或る日 古い小屋を見つけ 中に
拙い即席の書斎を作り 得意気に
出来るだけ多く本を集めて 籠もり出した
残酷なエピソードや 悲しい結末を
ずっと嫌っていた彼は 其処で本を広げて
言葉を書き換え 別の話を付け足して
自由に 幸せな物語を書き上げる
ほら 誰も傷付かない世界に変わった
これから この本を誰かに読んで貰いに行こう
悲劇も犠牲も無い話は どうやら
この街の人達に あまり好まれないらしい
ただの道楽に身を入れて馬鹿みたいだと
嘲笑う声が 少年の夢を否定する
ねえ どうして 全く褒めて貰えやしない
痛みの描写だって無く 皆が幸せなのに
浅はかな偽善だと 諭され 疲れ果てて
病に蝕まれながら 唯 理想にしがみ付く
大人の体には狭すぎるこの書斎
小さな明かりだけが 積まれた本を照らす
溢れ返る程 まだまだ在るのに
嗚呼 僕はもう駄目だ 手も動かせない
一人の創作家気取りが 最後に言う
綺麗な物だけ愛でられれば良かった と
そうして こんな終幕を見た 目の前の
小さな君は 僕の話も書き換えるだろうか