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【重音テト・重音テッド】シラー【オリジナル曲】

Tyki

Tyki


慣れた手つきで鍵をかける
いつもと同じ午前6時
肌を突き刺す氷点下が
心までも蝕んでく

「想うだけならいい」だなんて
そんな誰かの無責任に
「彼の所為だ」と言い逃れて
痛む胸を隠してた

出会わなければだなんて思いたくない
だけど、現実は冷たい
頬を伝う雪がそっと涙の様に流れ落ちていく

嘘を纏って名前を呼ぶ
軋んだ音と入り乱れて
ぐらり、と揺れる視界の端
「あと5時間」と息を漏らした

冷めた色事 渇いた夜
気付かぬフリで腕を絡め
呟きかけた「愛してる」を
遮るよう塞がれる

泣けもしない夜がまた
何も残らない朝を連れてきて終わった
たった1度でいい本当のことを言わせて
「嘘だ」とごまかすから
(手繰り寄せたこの「今」が
壊れそうで聞けなかった
強引に手を引いて気付かぬフリで抱き寄せた体)

目を逸らす 絡み合う また遠くなる

気付いていた 君がまた1人で凍えているのを
伸ばしかけた手を戻そうとして君に触れてた

「もう無理だ」と呟いた声に君は首を振った
じゃあ、何故この手を振りほどかず泣いている?
だから離せない
(壊れていく音がした
ダメだと分かってても拒むことはできず
背徳感を無視して抱き締め返せたなら
君の隣がほしい)

もうこれで最後だからと
言った言葉は

「     」