皇帝オルゴール
三作目です。王様が女の子をさらいました。王様も満足することはなく、神様も満足することなく、誰かに頼ることで幸せを感じられるような気がしたのです。
歌詞↓
世界を揺らした神様の
愛子として生まれたのなら
溢れる幸福に溺れて
流刑に値する愛を
数えられないほど生んだのなら
たった一つの愛情を
誰にも注がない事自体
愛なんだとか言わないでよ?
悲しみは行進を続けて
目の前で君を見失うの
たった一つの命の途中
退屈しのぎを強いられた
それでも粛清の手は挙がる
神様ごっこの続きをしよう
世界を見下す王様が
隠れて君をさらう夜に
世界を見上げていた月が
肘をついて溜息ついた
羨むほどの世界など
その居場所では見つからないから
空の王座を求めては
人は足元を嫌った
同じように足の下に
理想を見つけた神様は
こんな風に生きたかったと
地に映る景色を見上げた
胸が騒いで逃げる足
知らない心の奥底で
大きな一人の席よりも
君の椅子に相席させて
返事のない合図が
僕の円から離れないんだ
たった一つの命の途中
欲張りは我儘と違うさ
それでも満たされるはずがなくて
ごっこのままで理想は句点を打つ
探すよ
君のその中に隠れる僕の椅子を
装飾なんていらないの
できれば君と二人がけを
たった一つの命の途中
その儘を愛してみたいんだ
見上げるものが多すぎた所為で
躓いて君を見失うなら
まだ一つの命の途中
神様の願いも叶わない
嘘をついて明日を見上げて
幸せごっこの続きをしよう
世界を見下す王様が
隠れて君をさらう夜に
世界を見上げていた月が
肘をついて溜息ついた