糸屋おみく捕物帖
２／２４更新
絵師様ほぼ決定したのですが、間奏部分のみまだ決まっておりません。
１． 琴を狂い弾きするルカさん、もしくはリンさん
２． 三味線を超狂い弾きするｗ メイコさん
いずれも和装でお願いします。
本編部分のイラストとは設定・衣装等、繋がりを考える必要はないので、自由に描いていただいて問題ないかと思います。
できれば、ラフ程度でかまいませんので見せていただけると助かります。
「あたまわるい時代劇」を一緒にレッツ妄想してくださる方、よろしくお願いしますｗ
緑の髪に緑の瞳 鬼子と祖父母に疎まれて
幼き頃より座敷牢 幼馴染は書籍だけ
表で聞こえる兄姉の はしゃぐ声に誘われて
格子の高窓顔出せば 「妖怪」「物の怪」石礫
子供にゃ届かぬ高窓なれど
小石は胸に突き刺さる
糸屋の娘は異形者 世間にゃ出せないこの姿
糸屋のおみくはまだ六つ 己の運命はまだ知らず
暇に明かせて詰め込んだ 読み書き・算盤・蘭学・医術
ついでに護身も修めるが 揮うあてなき檻の中
書物はいつでも教えてくれる この世の優しさ美しさ
外はどんなに暖かろう？ 外はどんなに綺麗だろう？
檻を抜け出し階段降りる
三歩下って引き返す
糸屋の娘は籠の鳥 外の世界を知りたし怖し
糸屋のおみくはまだ十二 想いばかりが空翔る
長じて浮世に出てみれば この世は醜きことばかり
「此頃都ニハヤル物 夜討 強盗 謀綸旨」
夜更けの町を彷徨い歩く 昼間にゃ歩けぬこの異形
男は笑って指をさし 女は俯き目を逸らす
不埒な男に囲まれた
割って入った青い髪
糸屋の娘の眼に光 やっと見つけた異形の仲間
糸屋のおみくは走り出す 己の未来を拓くため
異形の仲間が集って 興し始めたよろずの相談屋
ところが依頼の半分は 番屋に駆け込むべき事情
地獄の沙汰は金次第 番屋の仕事も金次第
それなら惜しくもないこの身 この手で裁いてみせましょか
火付け盗賊さらりと解決
だけど痴情がわからない
糸屋の娘はまだ未通女 まだまだ小さな緑の蕾
糸屋のおみくは十と六 華が咲くのはこれからよ
糸屋の娘の大冒険 お代はいらない見ておゆき
糸屋のおみくの捕物帖
それじゃはじまり 壱の巻
