Xi
不揃いな姿は重ねられなくても
お互い響き合う鏡像なのに
整然と並べる重ねられないのに
求めてた形を見せてよ
「キレイに見えるでしょ?」
私を成すのは明度
反射する事の無い
心の中身は見えず
何が悪いと言うのよ
私は私で在るだけで
味気無い言葉は塗潰して
濁り始めていく
明滅する白と黒の様
呼応する差異を埋めていく
変えるべきは「私」じゃない
さぁ顔をあげてよ
交差するそれぞれ、求められているのは?
キミじゃないよ消えて、お呼びじゃないわ
交差して絡まるの、求められているのは
私でも無いのはなぜだろう
「すぐに変われるでしょ?」
私を示すは彩度
濁る想の中で
欲しがる姿は惨め
偉そうなモノ言いはもうたくさん
少し黙ってよね
見てよ、これが私
キミの思う「私」はどこに在る?
相反する赤と青の様
離れる差異を感じてる
消えるべきは「私」じゃない
さぁ思い出してよ
他人から見た差異と自分で感じる差異
そのどれもが僕を形造る
僕を織り成す全ての事を受け入れ
虚ろな輪郭に色を
「受け入れられるでしょ?」
私はここだと気付く
鏡で隔てられ
触れる事すらもできず
だからなんだと言うの
最初からわかってた事でしょ?
今更だけれども気づいたなら
その眼をよく見てよ
黒く成る赤
染めたのは怯えた私を
守る私自身で
白く成る青
消したのは他でもない私自身
逃げてただけなんだと気付く