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銀河の中 切り取った
水中トンネルを行く
足音は小さくひとつ
満天 光る 魚の下
誘えなかった誰かを
思って沈んでいるの
鯨もうみへびも知らず
床を見つめてる
渇いた屋根に隠れ瞬くのは
美しくて かなしい星...

【曲つけて頂きました】 プラネアリウム

2430a

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なんとれれれP様が曲をつけて下さいました!
爽やかさと疾走感の中に儚さも光る素敵な楽曲は
こちら⇒http://piapro.jp/content/nq4wt4nvxybvaakx

イメージイラストありがとうございます!
「プラネアリウム」タグ付き作品はすべて拝見致しております。本当にありがとうございます、どれも大好きです…(;Δ;)

※(6/26)一部修正しました。
前のバージョンは変更前と読みです。

空の開けた高台に天体観測に来た女の子と、それを見つけたひとつの星のお話。
銀河を大きな大きな自然の水族館、星を魚に見立て、地球はそこに通る、水中トンネル(上と左右に水槽を見られる作りの水槽)としてみました。
途中の「鯨」「うみへび」はそれぞれの星座のことです。
普通の水族館に鯨はいないので、そこで「例え」感が出せればと思いました。

初めは同じ場所で瞬き、雲の岩場に隠れていた魚(星)が、水族館(星の見える場所)に訪れた女の子に恋をして、その願いを叶えるため、ずっと使っていなかったひれで泳ぐことを決める。
星が銀河を泳ぐそのときは、宇宙を流れて落ちていく、終わりのとき。
地球を目指して落ちた魚は、水槽のガラス(大気圏)に超えるとき、そのあつさ(熱さ/厚さ)に燃え尽きてしまう。
けれど、もしその欠片が少しでも残って落ちたら、それは水族館の出口にあるお土産屋さんで、瓶に詰められきらめく「星の砂」になっているのかも。

宇宙の中に、自分のことを想ってくれている星が居るとしたら。
「あの人に想いを伝えられますように」と思ったとき、その願いを背負って流れた星があるとしたら。
もしお土産屋さんで見つけた星の砂になぜか惹かれるものがあったら、それは――そんな風に考えてみました。

テーマは恋と天体観測。
「恋」は、女の子から「誘えなかった誰か」への恋心と、この主人公、流れた星から女の子への2つの恋。
「天体観測」は、実際に女の子がひとり訪れた「天体観測」と、天体(星)「が」女の子を見守っている風景。

落ちた星や叶わない恋のさびしさの中に、温かな想いも描けたら…と思いました。