歌詞設定作品

A:目を瞑った 蕾
 花は開かず 治らず さよなら
 病人 薬屋
 君と私の代名詞
A:隠れて遊んだ
 君の白く伸びる弱い手
 蘇る 時間
 ひび割れた指 私の手
B:空に飛んでけ 紙風船
 しぼんでふくれて...

【 紙風船 】

cocotuki

cocotuki

■ 注意 ■

以前、歌詞応募の為に書いた作品でしたが、
改稿し、
あらためて曲募集をおこなっています。

■ ボーカル ■

女性ボーカル


■ 物語 ■

季節は春か秋か過ごしやすい時。

薬屋の女。
配置薬の得意先で、
不治の病に冒される青年。

外で遊んだことがない彼へ、
少しでも慰めになればと、
おまけで配っている紙風船を渡す。

博識な彼、
花を見せれば名前と花言葉を教えてくれた。

年も近くて
淡い思いが育つのにそう時間はかからなかった。

ある日、
彼が急変する。

彼の葬儀、その日は雲ひとつない快晴。
彼を空が全身で待っている――

紙風船を空へ飛ばしながら
彼を生かして、生き返らせてと願う。


そんな、薬屋の女目線の歌詞です。


■ 補足 ■

薬屋は配置薬タイプ。
置き薬を配っていたときに出会った彼。

時代背景は明治~大正あたりを想定。

紫苑の花言葉は「思い出」「追憶」「貴方を忘れない」
そして、紫苑は咳止めにもなります。

故郷のわらべ歌は、
「てまりうた」のイメージ。