夏鏡
唱えた魔法は声を 失っている
言葉は飲み込んでしまった
整った前髪 お揃いのスニーカー
君は何処か思わせぶりな顔で
手を繋ぐ横顔はきっとこの先
涙拭いて笑った
重大な事だ 指先の光は
色とりどりの雨 空晴れて
魔法を見せる
二人は 触れる声の隙間
青い空の向こう 咲いた
光る宙を駆けだす魔法
持てる言葉 限りあったんだ
ずっと一緒に ありきたりだよ
混ぜ合わせて不安を隠した
呪文を忘れてしまえば
きっと 少しだけど
ちょっとこのままで
見たいよ 魔法みたいな空
色とりどりの雨 空晴れて
笑顔を見せる
言葉を混ぜ合わせてみれば
机に伏せた顔 こっちを見てほしいんだ
はにかんだ横顔
濁らない言葉で
また明日