泥愛
いつもそばで 立っているの 影の私
誰も全て 拒んでは 泣いているの
前を見れば 分かるのに 怖いから、と
光さえも敵なの、と 瞼 閉じた
このままずっと 孤独に死ぬのだろう
何もかも諦めてた 私を連れ出すなら…、
抱きしめた手を 離さないで
二度と戻れないように
ありふれた言葉でいいから
立ちすくむ私の 冷めた手を握って
目隠しして 歩くから、 肩を寄せて。
耳を塞ぎ 聞かないから、 頬に触れて。
小さな箱の中で あなたを待つわ
待つことしかできないから きっと、帰ってきてね。
抱きしめた手を 離さないで
二度と帰れないように
閉ざした部屋の 鍵を掛けて
怖がりの私に 「あいしてる」と言って
嘘のない言葉
優しいだけの視線なんて
知らなかったから
抱きしめた手を 離さないで
もう振り返れないように
「この温もりは 偽りじゃない」って
そう信じさせて
「あいしてる」と言わせて