溺れてさようなら
普段とはちょっと違う感じをしてみたかったです。切なくてメッセージを込めた曲です。
ちなみに、はじめ「溺れてさようなら」は仮タイトルで、「溺れた捨身家」にするつもりで、駄洒落を押していこうと言う作戦がありましたが、
溺れてさようならの方がしっくり来たのでそっちにしました。別に駄洒落が酷かったからとかそういうわけではないですけど。。。
以下歌詞です。
溺れてさようなら
閉じこもった白い部屋
たった明日の未来が恐いんだ
希望なんて光が眩しい所為で
レンズは光を受け止められないよ
雨が降ってきてるようだ
誰かがばら撒いた雨粒は
時間を止められた過去を映し出して
雨の角が僕にチクチク刺さるんだけど
それでも僕ら
それにも耐えながら
そしたら僕ら
幸せになれたとしたら?
思い出だけじゃ生きてけないと
日々に浸かってゆく君は笑う
口を押さえて苦しむ僕の
走馬灯などスクリーンに映そうよ
止まない雨に傘差してよ
その雨粒が僕を濡らしてるから
涙じゃないよなんて強がってみたって
何もない僕の何を守ろうとしたの
ネガの中じゃ僕らもう笑えないんだ
赤いライトが照らしだしたらもう歩き出せないぜ?
色濃く思い出そうとするならそれくらいの覚悟を
してなくちゃ僕らもう未来に行けないんだよ?
そうして僕ら
それに悶えながら
そしたら僕ら
幸せになれるとしたら?
溺れてゆくよ思い出の中
今度はもう浮いて来れやしないよ?
手を繋いだら僕ら沈んで
滲むひかりが小さくなってゆく
思い出だけじゃ生きてけないと
肺を埋めてく写真が笑う
君の姿も見えなくなって
インクで滲む君に小さく手を振った
思い出だけじゃ生きてけないと
息を失くして僕は思った
それでも重たい思い出をまだ
瞼の内から離せなくては もう戻れなくてさ