ステア(カラオケ)
例えば、美しいだけの恋があると思う?
そんなわけないだろう、だから不器用な声で歌うの
そう誰もが未熟なままで向きあうから
…痛いよ
またひとつ、年をとって
またひとつ、日が落ちて
振り出しには戻れずに
長すぎる時間の中
臆病になったのか、慎重になったのかも、わからずに
気がつけば傍にあるもの
奪われることなど 考えもしないで
いつもぞんざいに我儘ばかり
ねえ、私、今、どんな性格(かお)して
嫌われてないかな…?
もう無理に自分らしさ、生きてく価値なんて、探さなくて良いよ
産まれつき泣くことと、笑うことに長けた
それだけの生き物だよ
たぶんね。
思い出が急にあがき出す金木犀
静かに夏は閉じたらしい
人いきれを包む雨の優しさが残酷だよね
もう会える訳ないよ!
綺麗すぎた時間を抱き寄せて泣いていたの
「そんなはずがないだろう。」「そんなはずがないよね…?」
でも、信じられない
嬉しさに手を振って、悲しさを抱きしめて
疲れた日々の中で
人を好きになるなんて、何様だというのか
欲張りな歌を歌うばかりだ、今日も