【花隈千冬】ひとさじの宇宙をあなたに / Kotori【オリジナル】
off vocal
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歌詞
くらやみを掬えば なにを見付けるだろう
零れ落ちて消えてしまうものかな
心をめくる度 出会うもの全てが落としていった
透明な文字列を探している
くらやみ色とよるやみ色の混ざり合うその合間で
名前を貰えるその時を待っている ひとさじの宇宙
言葉には探してもらえなかった思いは全部ここにあって
世界で一番硬く脆い 心の殻を叩いている
孵化したなら似合う記号見繕って
真っ先にあなたの耳まで送るよ
私の砂時計が残らず落ちゆくまで
あなたの世界で意味を持ち続けるだろうか
生まれた思いと渡す言葉の ゼロにはなれないその隙間で
誰にも知られず 誰のことも知らないままで閉じ込めた宇宙
この世界で生まれる言葉の 繋ぎ方のその全てを
試したところでひとつもない 掬える思いと同じもの
輪郭さえ曖昧だけどこれ以上
強く光るものなど ここには見付からない
悲しみの深さを測る事も
喜びの大きさを測る事だって
言葉には荷が重くて
名前の無い思いに出会う度
ひとさじの宇宙を泳ぐの
やっとの思いで見つけた言葉の ひと掬いをどれだけ紡いでも
渡したかった思いはいつも 重力と戯れ合ってこぼれていく
どれだけあれば 長い距離を飛び越えて
幾千のひとさじはあなたに届くの
ふたり 永遠を置き去りにして 時間を繋いだら
出会うまでの記憶はやがて限りなくゼロに近付いていく
だけどそれじゃ 多分 失くしてしまうんだ
渡したい言葉も そう思う理由も