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最早原型を留めない。

最早原型を留めない。

ashr

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相変わらずの絵板です。
RPG風の絵を描こう、と思い立って数時間。
描いてる途中でふと「あれ、これRPGっていうか、妥協してもMMORPGじゃね?」
と。気付いてしまった休日の午後。
まぁいいや。大差ない大差ない。

何かバランス悪かったので袖青くしてみましたが、KAITOらしさも一緒に無くなった気がするので袖が白いのも旧バージョンに入れてます。


追記:変な背景文章つけてみたよ。


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天気のいい昼、決して麗らかとは言い難い日差しの中でそれをしのぐように森を歩く人影があった。
後ろから見ると荷物を背負った人間なのか、それとも何かの拍子に足が生えた荷物なのか判別しにくいシルエット。
彼は"コレクター"だった。
自分の村で一生を過ごす者が大半の世の中で、世界各地を自分の足のみで行脚して珍しい植物や生物を収集し生計を立てる物好き達。一般にそう認識されている。
その多くは何某か目標、憧れとでも言うべきものを胸に抱いて旅を続けている。お伽噺の竜を捕まえる、虹の欠片を見つける、夜光る美しい花を摘む、知恵の実を入手し栽培する。荒唐無稽なものから実在が噂されながら未だ確たる証の見つかっていないものまで、様々に。
彼も御多分に洩れず、そんな一人の物好きだ。

「今回こそは見つかるといいなぁ」

嬉しげに、のんびりとした声がさやさやと森の木々を揺らした。
街で聞いた場所まではもう少しだ。

「アイスの実の生る木」

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一人歩きの森に突っ込む人間は残念ながら居ない。