飽和/巡音ルカ
流れる 賢しい 喧騒に紛れた毎日
こなして こなして ただ何の意味さえなくて
こんな所 逃げ出しくて迷っていた
虚ろに跨るだけのそれは
苦しくて窒息しそうなほどの束縛
飽和していく正常 飽和していく日々を
そっと昨日にすりかえて生きている
飽和していく正常 飽和していく世界を
僕には止める事などできないから
冷たく吹き去る嵐がいつか通り過ぎて
凍えた僕らは一斉に事切れてしまう
いつかは幕を閉じる舞台ならば
メーターの針をふりきって走れ
沈殿した僕らの魂は新しい器へ
飽和していく正常 飽和していく二人
気付けばそれは泡沫に消えていく
飽和していく正常 飽和していく現在を
受け入れるだけの日々はもう要らないよ
壊れたメーターの前にそっと立ち止まる有機は
ぼんやりとそれを見下してまた深い眠りについていく
飽和していく正常 飽和していく日々を
そっと昨日にすりかえて生きている
飽和していく正常 飽和していく世界を
誰にも止める事などできはしない
飽和していく正常 飽和していく二人は
ただ歩き続けている
飽和していく正常 飽和していく想いを
誰もが触れる事なく素通りしていく
Written by Poe