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或る乙女の恋文

Lammmu

Lammmu

シスター

大正・昭和初期の女学生たちを意識しましたが
想像以外ではそれ以外のシチュエーションでもいけそうだと思います。

-歌詞-

月の雫で染めあげた
眞清いこころ
あなたに捧ぐため
此れをしたためますの
菫の香る封筒に
忍ばす蝶帶は幽かな戀のいろ
「お慕ひして居ります」


あなたはいつも素敵
やさしいひとよ
壞されぬやうに
あなたを護りたい

薄月夜
この憬れに身を焦がされて
夜ごと祈る乙女
詩篇を切り拔いて
赤い絲
ふたりの契りの證として
かたく結ばれた儘
途切れることなどないでせう

迷へる胸の常春よ
涙をこぼした
水の天使の華
ずつとかうしてゐたい
たましいから結びあつた
このふたりならば
罰を受けることも
怖くはないのでせう

薄暮に香る若葉
そわそわするの
あなたと歩めるのならば
何處までも

あゝ 若しも
神さまのもとへいかれるなら
捨て置いては厭よ
わたし悲しくってよ
何故かしら
筆は紙の上を直奔る
書きだされる文字は
どれも口には出せないもの

縱い實を結ばなくとも
健氣に咲き續けませう
ひとすじの陽光をふたり
分けあつて生きませう

願ふのは
唯々ふたりの仕合せだけ
叶へてみせませう
ふたりで逃げませう
光あれ
いちばん浄いこころをもつて
誰にも邪魔させぬ
乙女の樂園へようこそ