旅に出るなら
それは晴れた日のこと ネコとちょっとお散歩 読みかけの本にしおりして
塀の上の友達 ぺこりつられ挨拶 青いその眼にうつるわたし
ひそかな語らい 静かなため息 確かなまなざし 誰かの囁き
「どこらどう来てどこへと帰るの?」「そしたら君は誰?」
不思議な街角 いつの間にかいた 旅のはじまりは さっきの角だから
広場 大道芸と市場 賑やかでも 黙って聞き耳を立てているよ
右から左とぞろぞろ歩くよ 夕暮れ空には一番星だよ
そろそろご飯だ おうちに帰ろう そういえばここどこ?
時計台が呼ぶ 夜の帳を 急げ 汽車が出る 乗り遅れないように
貴方だけ耳元でそっと耳打ちするよ
不思議なその町迷い込むなら 旅のはじまりは次の四つ角だよ