マシーン・セリバテール
マシーン・セリバテール
作詞:monado
作曲:kihirohito
義眼に掛けた モノクルが光る
予持された宿命を読み取る
理性の響高い
論理の輪を打ち鳴らしながら
選び抜いた美学を組織化する
貴き機巧(メカネー)の果てに顕る
艶やかな基体に
「理想」という名が与えられたとしても
立ちのぼる霧から
夜は両手を広げて
かの麗しき 越歴機(エレキ)の夢は
天鵝絨(ビロード)の薫(くゆ)りに交じり
彼岸の面影を
人造少女(アンドレイード)として
映像(うつ)しだすと聞く
光学魔術の シルエットが滲む
把持された因果を書きこむ
科学の誉れ高き
真理の命題を賭しながら
随伴現象説を点検する
覗き眼鏡の向こうに見える
青白い裸体に
瀑布(ばくふ)と洋燈(ランプ)が与えられたとしても
地下室の罅(ひび)から
闇は両手を広げて
かくも悲しき 歓楽(かんらく)の音(ね)は
幻惑の刺青(しせい)を裂いて
此岸の言霊を
人造少女(アンドレイード)として
共鳴(ひび)かせると聞く
独身者の花嫁たちの
静かな奥都城(おくつき)には
いまだ誰の亡骸も眠ってはいない
かの麗しき 越歴機(エレキ)の夢は
天鵝絨(ビロード)の薫(くゆ)りに交じり
彼岸の面影を
人造少女(アンドレイード)として
映像(うつ)しだすと聞く