浮色
まだこの下衆な仕組みが干枯らびていないように
まだ変われずに僕らは竦む
動かない星座を床に描く
星は墨色に爛れ繋がる
苦そうに手を取った君は俯いたまま
僕を連れて 慰めの道を行く
終わりに始まると君は言う
強い風が行方に舞う
まだこの下衆な仕組みが干枯らびていないように
まだ諦めずにいたいなら 進む
吹きつける風は僕の背を冷やす
掌を強く握る
まだこの下衆な仕組みが干枯らびていないように
まだ挫けずにしぶとく 歩く
悪意なき風が長い髪を乱し
掌を伝う 君の震え
苦そうに手を取った君は俯いたまま
僕を連れて 慰めの道を行く
終わりに始まると君は言う
強い風が行方に舞う
苦そうに手を取った君は俯いたまま
僕を連れて 慰めの道を行く
気付けば舞い散った浮色に解かれた花
行方に咲いた