瞳の母(ひとみのはは)
民族音楽風、アンサンブル風に纏めました。
曲の公開にあたり、nawoさんにイメージイラストを描き下ろして頂いてます。
http://piapro.jp/a/content/?id=9r1sz6a2ly30pa48
http://piapro.jp/a/content/?id=mlilsg10eylqqi3m
http://piapro.jp/a/content/?id=yofvg88ndbr8iimo
以前の曲で「主人を無くしたアンドロイドが徨ってるストーリーなの?」とコメント頂いたもので、ならば本当にそういう曲を書こうと思ったのですが、目的も無く彷徨うのでは可哀想なので、亡き主人の遺志を継いで旅をして貰うことにしました。隠喩の多い歌詞になってしまったので、補足まで。
『瞳の母(ひとみのはは)』
欠ける月 水際に寄り添う花に問う
森の声 轟々と さざめく宵がかり
ああ あの人の帰りを待った愛し子があるなら
花よ教えて 旅路の先を その子らの在る場所を
銀の笛 密やかに さざめく宵がかり
幾つもの月日を数えて
愛しさの意味を知り得る この旅
あの夜も星達は笑った
傍らであの人が 教えた歌声
揺れる木の葉を遮って 鳥が一羽飛び立つ
手を伸ばすなら 空を掴める気がした
遠のく撥の音 あの日 あの人を見送る時
瞳の母 熱く頬を零れ落ちた
奇跡の涙さえ 拭って
「笛の音止む前に、行くから。」
歌声に息吹を込めれば
蘇る あの人の優しい面影
月明かりが漏れる木陰 そよ風に抱かれて
たたずむ丘は 星の夢を聞き込んで
今は遥か遠いあの日 あの人と過ごした日
瞳の母 与える日まで 旅は続く
今は既に寝静まった子供達を想う時
草の香りさえ この胸を締め付ける
響けよ弦の音
あの人の想いは空には無く 歌声とここにある 瞳の母
【隠喩の補足】
瞳の母=アンドロイドに宿った心
撥の音=主人の拍動
笛の音=アンドロイドの稼動音
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3493942