浪漫の奴隷／零星霜(inst)
歌詞
暁闇 遠い
君が見えない
彩度の無い記憶に縋って
静寂 痛い
君が見えない
交わした約束を弔って溶けていく様で
ノイズに侵されたラジオが告げる
幾巡目かの繊細な反響
形見となって消えていくのだろう
隠れてしまうのだろう
神様、もし居るのなら
此方に現れてくれ
取り繕えない現実が輪廻する
神様、もし居るのなら
姿を見せてくれ
甲斐の無い夢 今宵も此の部屋で
浪漫に取り憑かれている
天籟 歴史を模ってくれ
あと何星霜
どうか彼岸花 毒を以て今を殺してくれ
依存 呪縛 娯楽 転生
破綻 盲信 狂乱 転生
迷える死は何を救うのだろう？
依存 呪縛 娯楽 転生
破綻 盲信 狂乱 転生
君の死は枯れても美しい
線香の香った風
制服の裾を靡かせた
幻想さえ偽って
青い春の夢を見る
神様、もし居るのなら
教科書にも載っていない
貴方の全てで戒懼に倣ってくれ
神様、もし居るのなら
姿を見せてくれ
もう戻れない 遑を編んだ夜
嗚呼 想うのは君一人
霞みゆく願いは叶わず
嗚呼 此を天命と乞うは
月に眩んだ追憶
神様、もし居るのなら
此方に現れてくれ
廃れ朽ちていく幸福に火を灯す
無常に狂う命よ
神様など居ないのだ
紛い無い夢 今宵も此の部屋で
浪漫に取り憑かれている
