蒼イ鳥
寂びついた孤独の部屋 目が覚める
冷めた心 映し出すよう
羽痛み 生きる価値がなくなった
そんな僕を見つめてた
暖かい手が包む 日が射した
僕の心は傾く そっと
僕は幸せを運ぶ 喜ぶ顔が見たくて
貴方の笑う顔 嬉しかった
寒空羽ばたいてゆく 孤独とは思わなかった
知りたい 貴方のことを
蒼イ鳥は鳴く
傷ついた僕は治り 羽見せた
『見ることができない』 そう答えた
柊の甘い香りに惑わされ 続けてた
偽りの空間
赤い実が僕を誘い 棘を刺す
こんな日々を繰り返す ずっと
僕は別れを告げる 『もう役目はないんだ』と
貴方の泣き顔 これが最後だと
雪が頬にふれてゆく 雫が頬をなぞる
さよなら 愛しき人よ
蒼イ鳥は泣く
忘れない温もりは 雪解けの合図だと
僕は今 飛び立つ
僕は雪原を走る 幸せを願うために
傷ついた羽は 抜け落ちていく
目の前が見えなくなって 倒れたとしたとしても
願いは叶い 貴方は
僕を見つけ泣く
蒼イ鳥は亡く
笑っていて 僕は生きている 君の瞳に