常夜糖
http://www.nicovideo.jp/watch/sm29046835
---------------------------------------------
また何度目かわからぬ ずっしりがきて
重たい熱がきみを苛むだろう
開かない窓に額を預けるだけじゃ足りない
ひたすら ひんやりを求めている
夜泣きおじさんからもらった貴重な常夜糖
無味無臭なのに不思議と とろんとする
繰り返しの夢も 立ちふさがる闇にも
見向きもしないで まどろみの淵に連れてってくれるさ
痛みの森の奥にある冷たい結晶のケイヴ
ひたひた ひとりで感じる ひとりきり
一面に突き出した原石 ずきずきする頭蓋骨みたい
響かないようにやさしく採掘したい
情緒的になればなるほど知性は萎縮してく気がして
隅っこにのいた本棚をふとかわいそうに思う
うう(呻き声)
もう溶けきってそれっきり
次の粒ちょうだいってねだる間もなく
夜泣き涙も渇いて
おあずけをくらうの
窓ガラスの中のきみに分けるよ 甘くないよ
---------------------------------------------