【初音ミク】異次元【カラオケver.】
脱ぎ捨てた制服の奥で
揺れ動くメロディー
カレーの匂い おなかが鳴る
遠吠えがサイレン追いかける
言い争ったためしも無く
素直になれずに
待ちわびた懐かしい声が
アンテナ伝って飛び込んだ
「今すぐ会いたい あの場所にいるから」
遊歩道 這って伸びていく
薄っぺらの僕ら
ため息でレンズ磨いても
木曜日の街 かすむだけ
忍び寄る風に カナカナと
わななくヒグラシ
半袖は五分袖じゃないし
二の腕だけ少し冷えていた
「最後の約束 守れずにゴメンね」
転がった乗り物を起こして
ガードレールに沿って下って
羽虫のたまり場 かき混ぜて
対向車のライトが滲んで
取り乱した鼓動 聴きながら
吐き出した想い 浮かべながら
ヤケになってハンドルを切って
それでも信号で足を止めた
昨日の明日は異次元の今日
コガネイロが覗いただけだから
びしょ濡れの頬っぺ 肩で拭って
迎えに行こう カレーの匂いを
(……さよなら)