星間漂流_Inst
この広い銀河の暗闇
漂い続けるわたしは
あなたのスプートニク
周回軌道で巡り合うのが
あなたでよかった
レコードが⾳を⾶ばすように
あなたがいつか忘れても
刻まれていたメロディ
代わりに歌うから
あなたのために⽣きていきたい
それが数ある苦しみのひとつだとしても
砂漠に揺れる⼀輪の薔薇があなたなら
⽔をあげるように涙も差し出せる
知らない街で⾒上げた空
あなたが教えてくれた星座
柄でもないけど指でなぞれば
ほんの少し寂しくなれた
朝は希望に満ちている
それならば何故こんなにも
この夜よ明けるなと
願ってしまうのか
あなたがいればそれだけでいい
それが数ある間違いのひとつだとしても
ノアの⽅⾈からこぼれ落ちた雫の
ひとつがあなたなら⾈を捨てるから
幾億年の歴史にも
残らないほどのこの瞬間を
あなたとふたり積み重ねたい
やがて星になる⽇まで
あなたのそばで⽣きていきたい
それが呪いのようにふたりを縛ろうとも
どんな凄惨な未来もあなたがいれば
愛してしまうだろう
あなたと永遠に⽣きていきたい
たとえわたしがこの輪郭を失くそうとも
あなたが閉じた瞼に浮かべる景⾊に
わたしも住めたなら
世界が⾛⾺灯を観る
そこに映らなくても
⽣まれてきたことを
幸せと呼んでみよう