Iの正体(off_vocal)
別れたいって言ったとき
彼はなにも聞きませんでした
きっとどっかで分かってたのかな
とても静かでした
昨日の夜、電話をして
他愛のないおしゃべりをしました
私のトーンが普通でないこと
最後まで深く聞かないでくれてありがとう
優しすぎる人でした
優しすぎる人でした
ただ一つ後悔があるとすれば
もう一度水族館に行きたかった
私が作る曲たちを
毎回好きだと言ってくれた
彼がゆっくり口ずさむたび
私はとても幸せでした
こうやって勝手に感傷に浸って
大切な日々を曲の糧にしても
彼が怒らないのを知っている
そうだよね 私 本当にずるいな
優しすぎる人でした
優しすぎる人でした
ごめんなさい ごめんなさい
私、あなたを幸せにできなかった
優しすぎる人でした
優しすぎる人でした
傷つけられたって文句は言えないのに
ありがとうという言葉で返してくれた
私が初めて出会ったIは
あなたの形をしていた