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「今日が最後だ、リヨン。くれぐれも処分のことは洩らさないように。態度も変えるな」
「分かってます。……あの、処分って、どうやって?」
「知りたいか?」
「……やっぱりいい。……僕、せめて最後までニースのそばにいたいな」
長い渡り廊下を歩きながら、僕は職員に言ってみた。
彼は少し考えたあ...あめふるはこにわ3
牛飼い。
僕が目覚めてから4週間が過ぎて、ようやく外出の許可が下りた。
怪我の治りが見立てより遅くなったのは、精神的なダメージもあったからだろうとサヴォイア医師は言っていた。
ニースの処分まであと3日。
僕は今日、久しぶりに彼女に会いに行く。
「NIISは当初より随分落ち着いているが、処分のことを...あめふるはこにわ2
牛飼い。
目が覚めると、僕は見慣れない場所にいた。
真っ白な部屋に、薬品のにおい。天井が見えるので、どうやら仰向けに寝ているらしい。
さあさあと雨の音が聞こえる。
全身がだるくて、頭が痛い。動きたくない。
しばらくボーッとしていると、ガラリという音がして、続いて静かな足音が聞こえた。パタパタというそれ...あめふるはこにわ1
牛飼い。