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オンガク
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僕は、君を見ていた。 全身を黒い布で覆われた、可哀相な君を見ていた。 彼女の頬にくっきりと残った涙の跡は、どうしようもない悲しみを物語っている。 僕の光に照らされて、君の淡い色の髪がさらさらと揺れた。 この時からだったろうか、彼女を此の身で包んでしまいたいと思いはじめたのは。 季節は秋。とうに肌寒く...
月が少女を呑み込む日
さらさ