奏‐かなで‐

急いでてもダメなんだ　ゆっくりでもダメなんだ
いつもそうやって　悩んだって
誰が救ってくれるわけもなく
あっちに行ってはダメ　こっちにも来てはダメ
いつもその通り　動いたって
誰がほめてくれるわけでもなく
世界は不公平なんだ　だってみんな違うように生きて
傷ついて　喜んで　泣いて　笑って　しているじ...

数ならば　色ならば　誰にも負けない
１人ぼっちで　つぶやいた　もう今は
誰にもかまってもらえないけど
「１人でも起き上がれるんだよ」　
隣の赤いおじさんが行ってた事
バランスとれず　汚れてく
見つけてもらえず　いつもと違う景色は黒かった
「どれが本当のきみなの」
自分自身も分からない
僕の中にはいろ...

午前８時３０分から始まる朝のミーティング
「おはようございます」「おはようございます」
それは何のお話ですか　髪をいじらないでください
みんなお口はあるんですか
働かないペンとノート
午前９時３０分には　４階窓際デスクの前
決められた仕事は　もう終わっているの
見渡したら空き箱のメーター
外には五線...

空に浮かぶものをいつも掴もうとしていた
何をするでも　何を考えるでもないこの時
本当は行きたいの　でも
まだ心の準備ができてない
ねぇ　誰も見つけないで
ロックして閉じ込めた自分を
ここは私のテリトリー
ずっと掴めない白
夢が叶う気がしたのに
空に浮かぶものもいつか消えようとしていた...

「それじゃあ、またあとで」
あなたは斜め後ろにご用
雑貨屋さんで　待機　待機
電子物とのにらめっこ
メールに電話　ゲーム
サイト巡りもいいかもね
音楽に左右される心
気分が軽く鬱気分なの
足を組んだり鞄を物色
全く楽しくないじゃない...

忘れてた今まで
ずっとじゃない
笑顔も泣き顔も　全部
固めた思い出たち
ごめんね
何もしてあげられなくて
もう見なくていいよ
疲れたでしょう
歪む景色の中　ずっと
赤い目をしてる　もう見られない...

「とっても楽しかった」　それは　記憶
何をして笑っていたとか
誰と居てはしゃいだとか
そんな事まで覚えてないの
「まえの自分なんて知らないわ」
私じゃなくてもいいじゃない　なんで
全部捨てても　走って逃げても
届かない
安心感を求めて嘆く
「きっと大丈夫よ」　そんな　未来...

世界の始まりはいつだっただろうか
暗いはずの空間に
光が差し込む
ここにはどんな誰がいて
それでも僕は主人公
君はただ　ねむる　ねむる
この世の果てのまぼろし　目的地を目指してる
僕を呼ぶ声が微かにきこえる
そうして開くの　目
世界の終わりはいつなのだろうか...