田中。

周りにかき消された　色のない景色
路地裏で咲く花のように　息を殺した
子供の頃の　記憶なんて　単純で曖昧で
誰もが捨てて歩く　その時間の中を
このままでいいのに　愛だけでいいのに
鏡の中　笑う僕は　誰？
嘘だらけ　人生　繕っても　涙
止まない雨ではないのに
君に出会い知った　愛って言う重荷って
つま...

アポトーシス
きっかけはいつも突然で
あの言葉が真実だった
僕は大人しかったけれど
存在として貧弱で
自分が寂しくて
それを悟られるのが恐かった
虚勢を張る癖がついた
「優しいままの君が好き」
久しぶりに会った君はそう言って笑った...

隣のＡさん突っ伏して
窓際Ｃさんブラブラリ
前から２列目通路側
Ｋさんトイレにこもってる
今朝からＴさん泡まみれ
昼からＩさん泥まみれ
放課後Ｎさんびしょ濡れで
泣き虫Ｄさんてるてる坊主
次の日Ｂさん大火傷
どうやら犯人Ａらしい...

指先が肌滑り
よだかの児戯にも似ている
美しい追憶に
儚くも虚ろわざる想いあれ
可憐な花は嘘上手
女に生まれた地獄
いと恋し日々、波のまにまに
落つるは赤よ
あー、知らぬ存ぜぬで隠しては
惑わぬ心、揺れに揺れて...

限りある時　走り抜ける
風が　僕を捕まえ　嘲笑う
隣にいたキミが　笑っているのなら
それだけでいいのに
目を閉じて　未来予想
世界の終焉を夢見て
分かってるよ　キミの想い
僕は僕の心を殺した
見えぬ心（もの）　見透かしたフリ
自分自身寂しくて...

「ごめん」だなんて今更何
白いシーツでもて遊んで
「僕はもう用済み？」「ねぇ、私を見て」
無機質な言葉　かき消して
人は単純　大馬鹿ね
溺れた方が負けだって
いらなくなったら殺(ポイ)して　「嘘」だって
悪いのは私じゃない　愛させた貴方の方でしょ？
支配されてく喜びに酔いしれて
「会いたい」なんて今...

知ってたんでしょ　いいよ、慣れたから
飛べない事は　分かっているから　あぁ　
待っていたんだ　遠のく世界は
繋がるだけで　揺らいで、沈んで　ほら
世界を染める　夕(アカ)　自由を望む君に
別れた一つさえ　僕は見えなくて
君だけに、僕の名を　隠してた愛を
吐き捨てた空気にとけたように見えて
「にせもの...