こそこそと散文や作詞を趣味ってます。 作曲の才能は壊滅的にないです。 なので、気に入ったものがあれば、事後報告でOKですので使ってやって下さいな。
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投稿作品9作品
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今日初めて 鳥に出会った
今日初めて 天気雨に降られた
今日初めて 雲に手を伸ばした
今日初めて ひとり歩きした
今日初めて 木登りに成功した
今日初めて 泥まみれになった
今日初めて 防波堤を目指した
今日初めて 海を見た
蜂蜜色の昼下がり 遊び疲れて微睡む子供達
今日初めての事に出会った 世界中...午睡
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いつもの帰り道 交差点の向こう側で
箱を抱えた少女がまっすぐ僕を見ていた
箱の中にはたくさんの我楽多
錆びついた玩具 使い古した文房具
彼女は楽しそうに笑っている
本当に楽しそうに笑っていた
いつもの帰り道 交差点の向こう側で
箱を抱えた少女が僕に向かって手を振っていた
箱の中には見覚えのあるものば...引越しの日、交差点で
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見上げた空があんなにも蒼くて
その理由のない純粋さに胸が苦しくなった
それでも届かせようとして高く手を伸ばしたら
何だかあっけなくて心が軽くなった
国境も人間も遥か空から見下ろしたら
小さな地球にぽつんとしていた
どこにも理由なんてなかったよ
どこにも違いなんてなかったよ
『理由』を探そうとして辺り...些細な事柄
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もしも僕が天国行きの片道チケットを手に入れたのなら
君と二人で行こう あの国境の向こう側へ
もしも僕が空と星の一面輝く場所を見つけたのなら
君と二人で行こう あの国境の向こう側へ
いつか誰もが気付くはずさ
ただ空があるだけだと
いつか誰もが気付くはずさ
ただ地球があるだけだと
もしも僕があるはずとい...国境の向こう側で
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風が窓から そっと流れてくる
もうすぐ夏の終わり 柔らかな日差し
高い空の向こう 新しい絵の具で
塗りつぶしたようにどこまでも青い
風に吹かれて 雲のように
自由に流れてゆきたい どこまでも
あてのない旅 出かけてみよう
風に吹かれて 心の向くまま
水彩画のような 木漏れ陽たち
もうすぐ夏の終わり ...例えばそんな気分
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閉ざした心の中で何かが変わってゆく
お前は枕の下に拳銃を隠していた
周りを見回してみても複雑なことじゃない
引き金に指をかける ただそれだけのこと
ボロボロになる為だけの魂のない生活の中
疲れ果てた身体引き摺り歩く路地裏の片隅
まるで隠れ家のようなオンボロアパートに辿り着き
影の中に潜む影に怯えなが...殺人者
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あの日 初めて覚えたこと達の事を
あなたに伝えたくて言葉を綴ったよ
あの日 初めて感じた気持ち達の事を
あなたに伝えたくて唄を口ずさんだよ
夕焼けに染まる中で大声で泣き叫んだ
暮れなずむ防波堤を自転車で駆け抜けた
あの日 初めて見たもの達の事の全てを
あなたに伝えたくて息を弾ませた⋯⋯
あの日 初め...あなたに伝えたくて
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口笛吹いて過ごす5月の昼下がり
今年の夏もまた暑くなりそうだ
ふいに口ずさんだ新しい詩(うた)
ずっと探していた言葉 今
たとえばそれは 君に送る「ラブソング」
たとえばそれは 気休めにもならない「ラブソング」
やがて訪れるだろう 輝く太陽の季節
今年の夏もまた 今年だけのもの
ふと口ずさんだ新しい...ラブソング
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天国行きの片道チケットを 誰かが手に入れたという
賑やかなままのハイウェイの下で 男は壁にもたれていた
祈りの言葉をひたすら繰り返す
酔いつぶれ 涙して ひたすら繰り返す
救われることを…
僕らの汚れた瞳の中では 神様なんて見えないのかもしれない
排水ダクトの汚れた泥水で 少女は白い乳房を洗っていた...プラチナ