ろのたん

知らないうちに 知ってゆくことがある
引き寄せられて 甘えたくなる先を
やわらかい毛を撫でながら
そっと話しかけてよ
わたし
生まれたてでもないし
よぼよぼのおばあちゃんでもないけど
いつでも待ってるの あなたの
優しい指を 暖かい笑顔を
little lady cat...

甘い甘い甘い 言葉が欲しいのに
甘い苦い甘い 極上の言葉くれる
貴方は ハイ=カカオ=チョコレイト
「いつも一緒に居たいの」
貴方のお気に入りのネグリジェ着るから、ねぇ
「独り占めして居たいの」
貴方の思うままに何だってするから なんて
そんな 勇気もない
可愛さの 欠片もない
レディでも 貴婦人で...

狭いマンションの窓から望む
星空は酷く暗い気がした
手を伸ばしても届かないくらい
どこまでも深く私を呼ぶ
星より輝く、彩やかに街灯り
night scape 染まってゆく
欠けた月 ビルの窓から明かり
男女の影 夕食時 冷めた空
私の瞳は そんな黒 きっと
細いベランダの端から望む...

ねぇ問い詰めてよ
貴方のその唇で その深い淡い瞳で
非道く酷い 言葉並べて
鋭く深く 詰ってよ
涙も望みも 枯れた後だから
きっともう 何に出会ったとしても
泣き叫ぶことは 決して無いでしょう
それでも貴方に
壊されたいの 身体ごと
ねぇその広い背中...

ねぇ こっち見てよって
言われてすぐにふさがれた
こわばる手を しかと 止められて
やわらかい何かが 触れて離れた
願っていた 体温と違う温度で
ララバイ グッバイ
すきでも ないひとと 重なった
つめたすぎる くちづけ
ねぇ こっちおいでよって
言われてすぐにつかまれた...

嘘をついた 別にどうということはない
誰に迷惑を掛けた訳でもないけれど
"大丈夫だよ"
くちびるが零した ささやかな嘘
R・I・P
おやすみなさい ぼくのゆめ
Rest In Peace
優しく前髪を かき上げて キスをして
Really Important Person
それだけで ぼくは満足...

小さくて可愛くて お洒落なアイツ
なのに 大人の香りがしたら
いじらしい 少女で大人な甘い味
僕はそう ラムレーズン症候群
真黒なつぶらな瞳で みつめたら
ふんわり 香る ラムの香り
そっと僕を酔わせる まるで毒だね
少し淋しく感じたら
また欲しくなるんだsweet poison
とろける ミルキー...

まるで冷たい刃の先を
喉元にあてがうように
私は細く長い爪を 背中に添わす
またこの男性(ヒト)も
去って行くのと分かっているのに
もう 逃がさないと
耳元でつぶやいてみる
所詮
女は捨てられるものなのだから
せめて一瞬でも良い...