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【ミク×ゆかり】かみのけとわたし

色素の薄い紫色に、無駄に量の多い毛。極めつけは、もさもさと肌に纏わりつく髪質。――そんな自分の髪の毛が、大嫌い。 『かみのけとわたし』 レコーディングの休憩中、全身鏡を眺めながら深い溜息を吐いた。ぱっと見は綺麗な髪に見えなくもないが、触ってみるとお世辞にもさらさらとは言えない。周りの子はみんな綺麗な髪の毛で、羨ましくて、ちょっぴり悔しかった。イアはいつも寝癖がついているものの、髪質はさらさらそのもので、きらきらとした銀髪。整った顔立ちで、美人のイアにぴったりの髪の毛だ。カルだって、結び方が雑な為ぼさっとした印象を覚えるけれど、あのポニーテールを下ろせば少し癖のある可愛らしい髪の毛で、赤色の髪の毛が元気なカルに良く似合っている。そして、綺麗な髪の毛の極めつけといえば―― 「みてみて、ゆかりちゃん!」 噂をすれば何とやら、とは良く言ったものだ。私が今考えようとしていた人物が愛嬌のある声をあげてどたばたと部屋に入ってきた。私が振り向いてその姿を確認すると、そこにはいつもの彼女とは違う彼女が満足そうな笑みを浮かべていた。 「……なにしてるんですか、ミクさん」 そう尋ねて立ち上がり、一回瞬きをして彼女の方をくるりと向いた。いつものツインテールではなく、私と同じように髪の毛を二つに結っている。ミクはえへへと照れたように笑い、艶やかな青緑色の髪の毛の先をくるくるとした。 「ゆかりちゃんの真似だよ! どう?」 「似合ってますけど、急にどうしたんですか?」 「うんとね、なんとなく! ……あっ、そうだ」 何かを思いついたのか、ミクは先ほどよりにやりと口角をあげて満面の笑みで私のモミアゲを括っている髪飾りをするりと外した。突然のことにびっくりした私は慌ててミクから遠のこうとしたものの、片方の腕で私の腕をがっちりと掴んできた為、抵抗する間もなくあっけなく私のモミアゲは後ろの短い髪の毛と混ざった。 「な、なにしようとしてるんですかっ!」 「ん~? ゆかりちゃんの髪の毛いじろうかなって」 そうさらっと言うとミクは私の髪の毛を手でゆっくり梳かした。ミクのように艶やかで綺麗な色で、しっとりさらさらな髪の毛の人が私の髪の毛なんかを触って、いい気分がする筈ない。急いで止めてと言おうとした矢先、彼女の口から予想もしてない言葉が飛び出してきた。 「すっごく綺麗」 突然の発言に私は数秒固まって、口もぽかんと開いたままになってしまった。 「え? ……なんて言いました?」 「ゆかりちゃんの髪の毛、ふわふわで、色も素敵。すごい綺麗だよ」 ミクの顔を見上げると、先ほどの意地の悪い笑顔から打って変わって、幸せそうな優しい笑みを浮かべていた。 「お、お世辞でも嬉しいです、ありがとうございます」 そう言うと、ミクは照れながら「お世辞じゃないよ」と言い、頬を人差し指でぽりぽりと掻いた。私も恥ずかしくなり、ミクの髪の毛を少し触った。絹のように指がすうっと通り、気持ちいい。絡まっている髪の毛は微塵も無くて、まるでお人形の髪の毛のようだ。私たちはお互いの髪の毛を触りあっていた。 「ねえ、ゆかりちゃん」 「なんですか?」 名前を呼ばれてぱっとミクの髪の毛を掴んでいる手を離し顔を見上げると、 「私、ゆかりちゃんの髪の毛大好き!」 と言い、ぱあっと花のように笑うミクの姿があった。 (ああもう、ずるい人だなぁ) 私は今日、自分の髪の毛が少し好きになれそうな、気がした。

初投稿です、mariと申します…お手柔らかにおねがいします*
◇さらさらのミクさんと、ふわふわのゆかりんのおはなし。
◇百合。女の子×女の子なので、苦手な方はご注意を。
投稿日時 : 2013/11/30 18:45

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