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始発電車に乗っかって　君に会いに行こうか
車椅子で出来たタコ　親指がひどく痛い
白いレースのスカートの　裾が膝をくすぐる
来る季節を待ちぼうけ　ぬるい空気を吸い込んで
何処まで行こうか
明日になって忘れてしまったら
曖昧だって思ってしまうから
今日だけだって解って居たって
愛して居たいの本当はね　ね...

誰もいない　水槽の前　立ち尽くす夜に
不揃いな前髪が揺れる
枯れたアマニアと　あたし
ガラスの壁　這わす指で　欠けた惑星描く
前頭葉のすみに湧いた衝動　街の喧騒でかき消した
どこにも帰れない
バタ足で　あの渚へと　魚のふりで泳ぎだせ
カナヅチの体を捨てて　青の世界に溶けていく
打ち寄せる鈍い痛みと
...

夜を食い潰した。
君の煙草の香りも消えた。
戻れないと言った君は、少し泣いたように見えた。
夜が明ける途中、君はもう眠ったようだった。
窓の外に、違う煙草の香りを見つけた。
それで良いと思えば、きっとこのまま忘れていくんだ。
君が火を点す音だけを、一人思い出していた。

ねえ、話をしてよ。
君のことを聴かせてよ。
笑えなくてもいい。
ちょっと泣いてもいいよ。
ねえ、話をしよう。
しょうもないことしようよ。
手のひらのアンテナをつたって。
君はコーヒー飲んで。
僕はレモンティー飲んで。
夜明け前まで、ふたりでいよう。...

火曜日の朝の宣戦布告
眠たいあなたは厭戦気分
忍び寄る罠はランチボックス
お昼のチャイムは反撃の合図
あなたの嫌いな食べ物すべて
こっそりひっそり忍び込ませて
盗られたわたしの心と記憶
常套手段で取り返すのよ
たけのこ　たけのこ　たけのこ
小さく刻んで混ぜる...

リノリウムの海で
スイミング
水無しの海で
スイミング
誰も知らない
泳いだ記憶は
溺れそうなほど　青く
リノリウムの海で
バタフライ
水無しの海で...

私、煙草の煙が嫌い
コーヒーだって飲めない
あなたに愛を歌いたいけど
ギターは三日で飽きた
冷えたこの右手が
左手を探す理由を知らない
子供のままの私に言って
ひとこと、好きだと言って
甘い　甘い　甘い　曖昧
冷蔵庫のオレンジ　香る...

夜明けを告げる音を聞いたら
少し　あなたに会いたくなりました
目を開いて　カーテンの向こう
世界濡らしていく　雨粒の群れ
泣き止まない寒空に　光る蜘蛛の糸
明日も明後日も　きっと
あなたと　ハロー　ハロー
絡まるいとの音を聞いたら
少し　あなたが嫌いになりました
離れる　近付く　かすめる...