扇町月歌（おうぎまちるか）

「（仮）」
繰り返してる毎日に
そろそろ飽きが来たこの頃
「将来どうするの？」なんて
あんたに言われる覚えはない
「最近の子はあーだこーだ」
それ、いつの世も同じでしょ
「昔は良い時代だった」って
その反動が今でしょう？
聞き飽きたよ、バイバイ...

僕の夢の中
君は美しい鳥だった
追いかけても
届くはずの無いこの手
煌びやかに光を纏い
見る者全てを惑わす
「あなたにはまだ早いわ」
その言葉が毎夜の悪夢に僕を誘う（いざなう）
ひらひら　赤　黄　緑
美しく散る羽の色...

自分を偽る瞬間
襲いかかる淋しさ
矛盾に矛盾を重ねて
真実を求める
明日の天気予報は、雨。
一人きりで
冷たい空気を吸おうか？
バイバイ
アタシだけの人
バイバイ...

闇夜一人歩けば
影すらも無い
独りきりの道
照らすは星
黄色い半分の月
僕をあざ笑う
独りきりの夜
想うは君
ひらり舞う白い蝶を
僕は追いかけ...

青い瞳も
金の髪も
ボクと同じ
・・同じなのに
どうして
こんなに
こんなにも
胸は締め付けられる？
「どうせなら　何も気づかずに　過ごせたら良かった」
すれ違うだけの...

牛から出たお乳は～
（にゅーにゅー）
どこへ行くの～？
（ぎゅーにゅー）
大きな工場運ばれ～
（にゅーにゅー）
あとは瓶やらパックやら～
（ぎゅーぎゅー）
詰められ
運ばれ...

雨の中　濡れて帰ったあの日
泣いていること　気づかれないように
独りでいたの
ヘッドフォンの奥から
自分の気持ちとダブる歌詞
悲しさが増して
押さえられなくなる
戻りたくても
戻れない
そんな過去になるはずだった...

「ラブソングなんてありきたり」
そう　誰かが言った
でも僕は歌うしかなくて
これしか君に伝える手段が無いから
照れ隠しと言われてもいい
ただ聞いて欲しいんだ
本当の気持ちを
大好きとか
愛してるとか
それだけじゃ足りないから...