みぃつけた

【みぃつけた】 空が哭く頃 少女は云う 私も昔は 人間でしたと 霞む視界に 嘘などなくて 愚者の仮面は 引き剥がされた さぁさ、子らよ、生きなさい その音たよりに見つけてあげる さぁさ、手と手、繋いだままで からっぽの空に 鬼が嗤う お伽噺は もう飽きたでしょう？ 私も今は よだかと共に 霞みたなびく 白き約束 溶ける様にただ 記憶も彼方 眠るように 静かに沈む きっと鬼は 水になりたかった さぁさ、子らよ、逝きなさい その音たよりに送ってあげる さぁさ、手と手、繋いだままで からっぽの空に 鬼が嗤う うしろの正面だぁれ？ （読み） そらがなくころ　しょうじょはいう わたしもむかしは　にんげんでしたと かすむしかいに　うそなどなくて ぐしゃのかめんは　ひきはがされた さぁさ、こらよ　いきなさい そのおとたよりに　みつけてあげる さぁさ、てとて　つないだままで からっぽのそらに　おにがわらう おとぎばなしは　もうあきたでしょう？ わたしもいまは　よだかとともに かすみたなびく　しろきやくそく とけるようにただ　きおくもかなた ねむるように　しずかにしずむ きっとおには　みずになりたかった さぁさ、こらよ、いきなさい そのおとたよりにおくってあげる さぁさ、てとて、つないだままで からっぽのそらに　おにがわらう うしろのしょうめんだぁれ？