nonomori

届け
僕はもう何もいらない
夢を叶えられたのだから
死ぬことのないこの生命
幸せだと思い込んでだ
いつまで記憶に残るのだろう？
時代に取り残された声じゃ
崇められる日はやがて終わるの
だから今伝えるね
届け　歌い続けることの痛みを...

ああうるさいな　分かってんだよ
口だけの傍観者は
諦めることで育った
劣等感のかたまりだろう？
正解なんて求めてないの
白を見て黒と叫ぶタイムラインに諭されても
何も感じはしないよ
叶えたい夢のために覚悟はできてるの
失敗しなきゃ分からないことだってあるなら
好きにさせろ...

「はじめて」を繰り返し
幾多の星が生まれた
あなたが今聞く音色は
光り損ね 散った星かもしれない
それでも消えず
誰かが見上げた
大空の片隅で巡るのなら
来年も再来年も歌おう
ツギハギだらけでも良い　
あなたとなら...

何もかもが変わりゆく世界で
「歌う意味などない」と嘲笑われた
明日の希望も見えない日常で
届けるべきフレーズはどこにあるかな？
たくさんの39をくれた君たちを
今度は僕が守ろう
教えてよ君のメロディを
言葉だけじゃ届かない想いがあるから
ガラクタに与えられたこの生命(いのち)は
人々の願いに応えられ...

咲き誇れ　遥か遠くまで
一歩ずつで良い
満開を夢見て
探しにゆこう
下駄底を鳴らせば
綻ぶ蕾は天を仰ぐ
花はひらいて　やがて散りゆくように
運命など移ろいはしないから
　
泣いて笑え...