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ずっと片思いしてた
高嶺の花だった
クラスのマドンナ
諦めきれなくて
そっと名前呼んでみた
笑顔で振り返った
僕の告白は
いつものバス停で
妄想
トキメキ...僕とアイスとバス停
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麗らかな朝が来た
あちこちに薄氷が張っている
でも僕の心は花曇り
あちこちに花びらが散っている
君の姿が見えた気がした
水仙の甘い匂いが
君の香りと似ていたから
全部 花瓶に入れよう
不幸も悲しみも嘘も
ああ綺麗だな...フロレロ
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ノワールな人の群れ
この中に僕 紛れ
白い煙が浮かぶ
薄い唇
手の中のアイリス
折れそうな手首
美しいと思ったんだ
ねぇ口づけをしよう
白い棺(かん)の君へ
ねぇ口づけをしよう...リッペ
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ああもう嫌いだ
君も僕も青空も
カーテンの隙間から
君を探すんだ
ああもう憎いよ
君も僕の世界も
瓶の中の水中花
ただ揺れていた
君がいなくなって
僕だけ取り残された...カーテン、水中花
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出会ったのはフリートホーフ
生けた花をじっと見つめてる
目を合わせた僕らを
青空が包み込んでいる
君と歩くフリートホーフ
夏の日差しが照り付ける
手をつなぎたい僕らを
アゲハ蝶が歓迎してる
透き通った肌に
お下げの髪が揺れる...僕は幽霊に恋をした
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屋上から足を滑らせ
僕を見つめる群青に
手を伸ばしても届かない
誰かの叫び声
誰かの泣き声
心地よくて
たまらなかった
ああ落ちていく
ああ落ちていく
僕は落ちていく...群青の空が綺麗だった
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透き通った青空が嫌いで
僕は下を向いて歩く
足元の小石蹴って
賑わう町を横目に
見ながら僕は歩く
公園の花畑が
紫の絨毯みたいだ
空を飛べればいいのにな
絶望の花束あげるよ
受け取ってちぎって...春空とムスカリの花束
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白い箱の中で
ただ静かに眠ってる
君の手の中にある
アイリスが揺れた
長い黒髪 首筋の赤い傷も
すべて愛おしくて
僕は君の頬に触れて
頬を伝うのは涙だった
ただ生きていてほしかった
ただ笑っていてほしかった...フューネラル