るりんご

A
クールで涼しげ澄まし顔
本が好きで一人が好きで
友達なんかいらない
...なんてそんなの嘘だって
気付いてもらえなくて
B
コーヒー飲んで大人ぶって
そういうキャラになっちゃったんだって
内心一人で諦めて...

A
ゆらゆら揺れる君は
届きそうで届かなくて
どれだけ手を伸ばしても
触れることさえ許されない
B
何年前かの ある夏の日
眩しい日差しをまだ覚えてる
君は麦わら帽子を
僕は黒いキャップを...

A
目が合った一瞬で そう
電流が流れたみたいに
ビビッと来たんだ 君に
目が離れないんだよ そう
まるで運命かのようにさ
これはもしや？
B
心落ち着かせろ
勘違いするな...

長い髪で顔隠して歩く
ヒソヒソ陰口 もう慣れた
外の世界なんて見えなくていい
見なくていい
キラキラ人波怯えて歩く
自分は人とは 違うんだ
って言い訳して人から逃げて
逃げ回って
嗚呼 いつになっても怖いな
ここはどこ？...

A
晴れた空を見上げ
吐くため息は白く
寒さが残ってる
A
ひらひらと桜が
白い空へ消えてく
4月はもう来た
B
「外へ行こうよ」...

A
今隣には笑顔の君がいてさ
嗚呼僕なんか釣りあってないけどさ
でも好きだって心の中でAhAhAh...
想ってるってそんなにもダメなのか？
B
ココロココロ心の中で
君が笑っている
S
君がいればなにも怖くはないのさ...

１）
ふわりと吹いた風がまた
君を追い越して行く
ゆらゆら揺れる髪に
触れそうで触れない
「じゃあまたね。」って
君は笑ったね
次はいつ会えるだろう
今日もまた平凡な一日が過ぎて
「会えなかったね」と...

１）
いつもいつも目で追っちゃうんです
だってだって好きなんです
校庭で走っている君を見て
知らず知らずに微笑んで
　
嗚呼言えたらどんなにいいかな
ほら今日もまた
逃げての繰り返し
違うんです！違うんです！...

【1A】
歩いてゆくよ
歩いてゆくよ
なんにもないただの平面を
歩いてゆくよ
歩いてゆくよ
誰もいない独りぼっちさ
【1B】
夕焼けが染める僕の頬を
優しく触れるように流れる風が...

「嫌いだよ」って嘘なら言える
でもね？
「好きだよ」なんてさ
嘘なんかじゃ言えないよ
子供の頃から一緒で
いつも隣に居たんだ
だってそうだろ？
君の横は僕の特等席
子供の頃から言ってたね
「君の事なんか嫌いだ」って...

いつも通り賑わう教室で
おはようって話しかけてきたんだ
君とは少し仲良くなれたかな
そんなことを思っている今日この頃です
隠れて泣く君を見つけた
どうしたのかな
声をかけられず
遠ざかる君の後ろ姿
なにもできない自分が悔しくて
グルグルと渦巻く心...

想っていても届かなくて
もどかしさに胸を押さえて
「ああ、やんなっちゃうな。」
こんなにも臆病だなんて
笑った君が隣に居る
それだけでよかったのに
望んじゃうんだ
欲が出ちゃうんだ
もっともっともっとって
大好きなんだ言わないけれど...