【祭野様 歌詞募集 企画】ニガヨモギの祝福
《冒頭》
最後まで 振りかえらずに いて
希望は朔日に棄てた
葬った薔薇の香りを 骸(はだ)に
残して 灼け落ちる君に祝福を
《1-A》
魚の群に添って 羽搏く蝶の 哀 を知る
破れかけた 胸に 共謀(ちかい)の接吻を落とした
《1-B》
言葉なんて不確かで 朽ちぬ 薔薇はないならば
君の傷の劇痛(いたみ) だけは 僕にくれないか
《1-サビ》
愛になれなかった 愛といえなかった
等しい罪を食むだけの
幻想は視れなかった 凄惨な真実(しんじつ)を選んで
堕罪の果て
君を連れて 墜ちよう
《2-A》
産まれ落ちた罪は にがい蓬の味がした
幸福(しあわせ)を愛せない 君に茨のかんむりを
《2-B》
胚胎の朝を遠ざけて 明けぬ夜を繰りかえす
原罪の実を口移す 毒を分けあって
《2-サビ》
愛になれなか った 愛といえなかった
ゆがむ影を縫いあわせて
一縷の星を蹴って 赦されたくはないと
道連れは
僕を 選んでほしい
《C》
皓き帳 焔(ひ)に焼べ
ふたり いま
神にそむいて
《3-サビ》
最後には どうか やすらかに微笑って
棄てていくのは僕らだ
裁きを振りきって 燃える空の端(そら)を踏んで
僕と君に 苦き星の 祝福を
昔から尊敬する祭野さまが歌詞を募集しておられると聞き及び、はじめて作詞を致しました。普段は小説を書いております。仮歌を歌わせていただきましたが、キーが微妙にあわず、高音域がきついかんじになってしまいました。
素敵な企画に参加させていただきましたこと、またカラオケ音源をお借り致しましたこと、深く御礼申しあげます。