ショカノアオ

お揃いの制服も少し懐かしいけどさ
君は今どこかで笑っているの?
私はどうもダメで 君との写真なんかを
今も見返しては寂しくなっちゃうんだ
変わってしまうよ いつだって私たちは
それでも 変わらないものもあるからさ
忘れちゃうよ 君の嫌なところとか
全部 全部がぼやけて
そばにいてよ 綺麗な思い出にな...

ねぇ 私 誰のものにもならないよ
だって芸術作品ってそういうものでしょ?
だから私 君の描く絵画みたいになりたいの
この一瞬を永遠にして
十四年といくつかの歳月で私は私を完璧に仕上げた
美しい この姿で終わらせて 完成させるの
くだらない友達も先生も親もどうだっていいから
私は私を完成させるの
好き...

何を捨てる? 何を選ぶ?
夏の日の午後 問いかけた
うだるような暑さの中
伸びた前髪を風が揺らした
前なんて まだ見たくないと
思わず目をそらしてしまった
あてどない日々をさまよった
答えは今日も見送った
変わらないことが私を
いつかは救う気がした...

何よりも愛想が大事と言われたところで
バカだから嘘つけないので
笑顔 作れないや
誰といても 何をしても
心はまた磨り減っちゃうの
脳内麻薬に火をつけてよ
そうでもしなきゃ嫌になるの
気持ちよくなっちゃって ジャンクポップ
疲れた頭によく効くから
こんな苛立ち かき消して...

冷めゆく景色 冷めゆく感情
太陽 消えて 希望は潰えた
無機質な雨の音が
部屋の中 響いている
生きづらさ 息苦しさ
最低な日々は続いて
誰が悪いの?
君のせいなの?
虚しさに苛まれて
何もかもを閉ざした...

風に吹かれて
涼し気な君のこと ぼーっと見てた
走り出したら
つまずいて 少しだけ恥ずかしそうだ
どこにも完璧なものなんてないよ
ほんの少しの優しさ
それが世界を変えるかも
過ちも誤りも許し合えるなら
全てを受け入れるなら
傷ついて傷つけて...

明けない夜は無いのだと
何度も聴いた歌の詞を胸に
果てしない道へ踏み出した
誰にも理解なんてされないままで
「馬鹿げてる」なんて そんなこと言わないで
答え合わせには興味がないの
覚めない夢の中にいる
昔の童話のような口づけじゃなく
私は自分で目覚めたい
儚いヒロインなんて似合わないから...

退屈な甘さに浸るような
馴れ合いも悪くはないのだけれど
進むべき道 見たい景色も
違うのだから そろそろ手を振らなくちゃ
私たち似た者同士ね
どこにでも行けると信じて
さよなら また会う日まで
いつまででも忘れないよ
君が歩く その先で
たくさん幸せに出会えますように...