最近の投稿作品 (20)
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地球を少しだけ巻き戻して
別れ話は突然 テーブルのむこうから
「他に好きな人ができた」と言わなくてもよかったのに
最後の最後までも 嫌な女になれず
「いいよ、それじゃあまたね」なんて言ってしまう意気地なしよ
あなたなしで生きていくの 口に出してようやく気付いた
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悪魔の証明
裁きが下されて、両手が繋がれていた
判事は厳粛な顔をして笑っていたんだ
明日からこの僕に自由などなくて
汚れたものを見るような目で見つめられても
悪魔の証明は未だに降りてはこない
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ヒーローヒロイン
踊りましょう今夜二人で
何もかも忘れてすごそう
今だけはヒーローヒロイン
あわただしい日常は捨てよう
嗚呼、嫌だ上司の顔なんて見たくもない
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真夜中に天使が降りてきて (仮題)
才能さえないこんな状態で
戦いに丸腰で挑むみたい
被弾しないように安全な道を通る
リスクマネジメント、耳障りのいい言葉
弱腰、逃げ腰、誰かが僕を責める
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愛とか恋を知るために
愛とか恋とか知らずにいた私に、それを教えてくれた
いつも通り目覚まし時計に起こされてしまった
これがもしも、あなただったならよかったのに
それでも今日は違う、退屈でも耐えられる気がする
ただあなたに逢えるだけで部屋を飛び出せる
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SPARKLING
偽物なのに本物なんだと 言い張る街に溢れるラブソング
何度フラれても飽きもせずに 恋をし続けるフェイク
この僕に見せてみろよ 不純物の混じらない愛
ただ僕が知りたいのは 嘘をつき続けてる、その理由
誰もが僕に恋をしてみろと 押し付けのような愛を見せつけるんだ
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目的地のない鳥のように
僕と世界の境界線なんて
溶けてなくなってしまえばいい
すべてを僕が決めなくちゃいけない
そんな強さを持っていないからダメなんだな
眠い朝、僕は目をこじ開けて
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昨日よりも少し、胸を張って
この街のなか歩き続けよう
昨日よりも少し、胸を張って前へ
人混みに紛れ続けている
みんな同じような顔をして生きているみたい
この街のなか歩いていくから
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NaNaNa Natsuyasumi
夏休み、外へ出掛けて
色んなもの見てきたけれど
あの子には逢えずじまいで
どうしてだろう、何故か切ないな
プールの匂いとか花火の匂いとか
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夕日のなかの帰り道
明日もまた会えるのだけど
もう少しだけとせがんで走りだした
色々としてみたけれど
やっぱり夕日は沈んでゆくんだね
となりの家から夕飯の匂いがただよう公園
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愛を言葉にする難しさ
手と手がふれあう度に
未だに胸が高鳴るの
いつまでもはじめてみたい
目と目が見つめあう度
未だに頬が熱くなる
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あなたのこえ
言葉もないクセにいつも僕の耳に残る音が
今でも時々響いて僕の背中を押してくれる
例えば、僕が泣きたいとき聞きたい
あなたのこえ、覚えているよ、忘れられない
いつまでも変わらないと思っていたものが変わり
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大切な指輪
大切な指輪を失くしたの
わたし寂しくなって部屋中を探しだした
これ以外、何も残ってない
あなたの生きていた証なのになんでないの?
もう、取り戻せない
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あなたの視線が捉える誰か
綺麗すぎる夜景、風が吹く音
あなたの背景が目の前に広がる
何をしても取り戻せないみたい
二人で歩く日々
気付きたくはなかったのだけど
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生きてゆく
愛の歌を歌い続けていたかったな、昔のように
昨日と今日の区別もつかないままで
とりあえず部屋を出て歩きだしてる
枯れ果てていくことがあたりまえみたい
大人の世界