投稿作品3作品
もっと見る-
低く広がった 雲を見上げて
雨は好きだと言った
同じように見上げた 私の
まぶたに しずくが落ちた
ぽつり ぽつり
離れすぎた心を
ぽつり ぽつり
繋ぎ止めておきたいのは
私だけ
雲の切れ間に 光が差して...rain (仮)
-
あなたと過ごした時間は
長くはなかったけど
いまでも きらきらと輝いています
かすれた声 節くれだった手
焼けた背中 えくぼのある笑顔
野球中継の時間だけは ほったらかしだったけど
スタジアムの星空の下で飲んだ
冷たいビールの味は忘れない
互いに夢を持つ ふたりはいつも
未来のことばかり話していた...thank you (仮)
-
泥濘に浸かる意識は
安息を拒み続け
言葉は耳鳴りに埋もれ
視界は白んでゆく
たどり着きたいと願っていた
その場所で なにが見えるの
誰もが持つ 小さな願いさえ叶えられない
神様になど祈りはしない
自分らしく ありたいと願うことが誰かを
傷つけるというのなら どうか...pray (仮)