[IA/重音テト] ばべる

送電塔が囲む世界は　ずっとずっと大きくて
ずっとずっと見上げているのは　首が痛い
蜘蛛の巣の向こう側の　空が見たくなって
少年(ぼくたち)少女(わたしたち)はばべるに登る


高く　それは紅く
雲　臆病風
大人の世界のことは　まだわからないけど
そこに手を伸ばす


ああああああああ
今は　喚いていたい
見渡す限りの鉄骨世界の上から

嫌だ　バカ　カバな日々も
私は負けやしない


送電塔が囲む世界が　ギュッとギュッと縛りつけて
ほんの少し大人になって　酸いを知る
いつの間にやらご近所さんに　大きな塔が建って
少女(わたし)の手におえなくて　蹲る




どうしたらいいのか
まだわからない
高く　それは紅く
雲　向かい風
大人の世界のことは　まだ好きじゃないけど
そこに足を踏み出す


ああああああああ
今は喚いていたい
見渡す限りの鉄骨世界の上から

嫌だ　バカ　カバな日々も
私は負けやしない


(はじめまして。お引越ししました)