傷の名
結局駄目になったと思い知ってから傷に気づくのが遅い
いつだってそうだから、もうそこに特段感情もなかった
日の当たる場所を眺めていながらそこに飛び込もうとすらしないまま
何かが変わるのを 変えてくれる何かを待っている気でいたんだ
多分、何か間違えているんだ そんな事とうに分かっているが
そう呟いた所で自分の何かが動くわけでも、もうなかった
もう冷めていたんだ どうにもしようがないと思うからこのまま眠ってしまえばいいと悟った
意味なんてないんだ だからいつまで経っても欲しいんだ
生きている理由が ない事が怖くて辛くて嫌だ
死にたくないんだ どうでも良いからここに居たいんだ
居たんだ 痛んだ 傷んだ 痛かったんだ
折角ここまで来たのに 全てぶち壊して孤独の地下に潜む
結局独りだと 自業自得の果てに後悔を取った
いつだってそうなのだ 僕と言う人間の浅はかさを見ろよ
どれだけ繰り返しても気づかない過ちに涙も枯れ果てていた
いつだって苦しいんだ このまま腐り切ってしまうんだって事
動けなくなる前にもがいて足掻いて擦り切れるまで走れ
生きたいだけなんだ ただこのままあなたといたいんだ
居たいんだ 痛いんだ いたいだけなのに
この先も不幸続きだって事 裏切られ足蹴にされる事
それでも諦められないで結局歩いてしまう事
本当は幸せになりたい 愛しいあなたを守りたい
この傷の名前を教えて欲しいんだ
結局駄目になったと思い知ってから傷に気づくのが遅い
いつだってそうだから、もうそこに特段感情もないはずだった
意味なんてないんだ だからいつまで経っても欲しいんだ
生きている理由が ない僕が怖くて辛くて嫌いだ
死にたくないんだ どうでも良いからここに居たいんだ
誰か 誰か 誰か ここに居させて
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